いまさらM-1

笑い飯の決勝ネタは、文末に付け足す、文内を入れ替える、ではなく、文頭に付け足す、というのがメインになっていて興味深かった。


意味を脱臼させ続けるのが漫才。脱臼の方法の問題。比喩的な表現で申し訳ないが、未来へ向けて発展させていく(文末)のが物語的な手法、現在を様々な角度から描写する(文内)のが文学的な手法だとすると、今回笑い飯が行ったのは、推理小説的な漫才だったと言える。

つまり、現在*1の価値・意味を、過去の原因*2を転換させていくことによって変化させ続ける、というか(伝わりにくい文だな)。


もちろん「実はこんな原因があったんだよ」的種明かしネタはそんなに珍しくも無いとは思うが*3、それを状況ではなく「歌」に対して行使したのが新鮮。だった。と思う。
あと、表現が放送コードギリギリ。マネがおぞましいのはネタなんやけど、途中で「ケネディーねぶらせて」って絶対ゆってた。ネタと全く関係ないところでぽろっと。

*1:殺人

*2:犯人・凶器・アリバイ等

*3:お笑いをよく知らないので推定形で許して欲しい