『鈴木先生』もちょうドープよー

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「も」ってなんだよかーちゃん


シリアスなのかギャグなのかシリアスなのかよくわからないドロドロ人間ドラマ@職員室とか。

あらすじ。

主人公は中学校教師(中堅)。
恋人がいる。
いろいろ悩んでる。
クラスとかで問題が起こる。
ぎりぎりで収める。
または収めない。
以上。

で。2巻。

巻末解説にもあるように、1巻では「コイツは天然なのか? それとも職人なのか?/ネタなのか? ベタなのか?」というスレスレ感が楽しめたわけですが。
2巻。ヤバい。確実に「ぐぅ」と言わせられます。つーか「ソレだいじょーぶなの!?!?」とムダな不安感に襲われること間違いなし。
はっきり言って、現在連載中のマンガの中でも最上級のハラハラドキドキが満喫できる作品。


***以下ネタバレ***

追い詰められて女子中学生で性夢

ヤバいです。
例としてモチーフをいくつか。

  • 主人公が頭の善い(良い、だけではない)女子生徒を好き。いろんな意味で。
  • 主人公は彼女の担任。
  • 主人公はフツーに恋人がいる。
  • ので認識しているが自制

――ココまでは1巻で判明。これだけで相当アレなんだが、2巻からはさらに華麗にステップアップ

  • 同僚の男性教師が教室で泣く
  • 男性教師不登校
  • 男性教師○○で○○の姉に○○○○○と○○○○○をしていたことが以下略
  • 主人公が例の女子中学生の雨ガッパ姿に萌え。
  • 主人公の恋人が鬱に。「電話してくんな」
  • 追い詰められて女子中学生で性夢
  • しかも計画的に利用。かつ分析。
  • 教室で流血沙汰(事故
  • 原因を作った人間、加害者、被害者、ともに心的ダメージが甚大。そこで普段なら場を収める例の女生徒が発言しない。そのことに失望する女生徒の友人(信望者)達。状況全体を把握しているのは主人公と女生徒のみ。
  • さあ、どうする! で 2B continued。


なんかねー。ほかにも1巻でさりげなく張られていた伏線(よくある言い方だけど、ホントに気づかないよ!)がガッツリ回収されてたり、で、見えやすい複線が未回収のママ残ってたりで、すごい。すごい技巧派。鈴木先生がボウタイなのは理由があったんだよ! しかも○○との絆だったり! すげー!


あと、何がイイって、登場人物がことごとく弱いのがとてつもなくイイ! みんなカンタンに人憎みすぎ! 鬱になりすぎ! 思ったことそのまま口にしすぎ! これだ! これこそが「人間ドラマ」だ!


つまり。分かり易くたとえると。



日本橋ヨヲコ社会人版」。



コレはアツい。
『少女アタック』が正直まだアイドル状態(だろ?)な時期に、コレはアツい!



と こ ろ で 。

この半歩間違えば劇画な濃すぎる絵柄。
なのに戯画的なまでにリアルな人物造形。
でもマンガ文法は積極的に使う。
コレって新鮮なようで、どっかで見たことが……


*1
(脇役の感情表現の苛烈さと、主人公一人称視点での内省具合の対比は少女マンガの系譜……?)

(いや瞳とか頬の表情の付け方とかは、藤田和日郎に似てる気もするし……)







(ん? 富士鷹ジュビロ??)




……!!!

違う!
そうだ!
わかった!


この人、
島本和彦センセイに似てるんだ!!!!!

(工 エ エ ェ ェ (´Д`) ェ ェ エ エ 工工
(いやマジでその辺の小学館系でアシとかやってたんじゃ?

*1:スキャン画像は第弐齋藤 土踏まず日記から無断拝借。ありがとうです。