手の目

そーいや、昨日書くのを忘れていたのだが、攻殻機動隊S.A.C.の今週の放送はすごかった。画だけで言えば「現在地上波放送作品の中で一番レベルが高い」のはよく知られるとおり。


手の描写だ。そこだけでセンスの有る無しは判断できる、と美術系の友人に以前聞いた気がする。今回の放送の売りはまさにそこだ。片手で折り紙の鶴を折るシーンの手元アップが多分合計で5分くらい流れる。もちろん、アニメで流麗に、リアルに手を動かしてみても、それだけでは心動かされない程度には僕はオタクだ。「ふーん。がんばったね。でも当然といえば当然なんじゃん」てなもんだ。「まーモーションキャプチャなりトレースなりすりゃいいだけの話だよね」てなもんだ。


そう、手の動かし方が1パターンだったら。一昨日の攻殻は、同じ動きを、数パターンに変えて見せた。さらに心憎いことに、それはドラマの必然として配置され、描写された。
ていうか「手が見せたい」だけやろお前ら。


ははは。なんて大胆にして不遜な要素偏重主義!流石は「イノセンス」押井の弟子ども!IG魂ここにあり!



ちなみに、スジは心底どーでもいー話でした。士郎正宗原理主義者にしてオシイストの俺(w)にとっちゃ、S.A.C.なんて刑事ドラマモドキアニメはもとより心底どうでも良い感じなのだが、さらにその中でも輪をかけて果てしなくどーでもいー話(w)。
DVD未発攻機