これがゲンダイクオリティかッ!!!!

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1/25日刊ゲンダイ(24日売)の1面がスゴすぎる。小泉個人をはじめ、まえまえから世間全般の「主役」に対して呪詛を吐き続けているゲンダイ。堀江元社長逮捕に欣喜雀躍しまくっている。おぼれた犬を叩くのはトーシロー。おれらは叩きまくってミンチにしてからパン粉と卵を混ぜて焼いて喰っちゃうぜ、くらいの勢い。


まずは中見出しから

ザマァ見ろ4人縄付きに
すごい。何だろうこのクオリティ感は。日本全国のキオスクに80Qの「ザマァ見ろ」が踊っているのかと思うと、なかなか壮観。「ザマァ見ろ」って、ゲンダイさんは何かライブドアから損害とか侮辱を受けたんでしょうか。よく分かりません。さらに「縄付き」というアナクロ感漂う語彙も素晴らしい。きっと捕物帖好きな人がメイン読者なんだろうなぁ、と勝手な妄想をしてみたくなる。


んで、本文書き出し

「時代の風雲児」とかもてはやされていたホリエモン(33)がついに塀の中に落ちた。
(強調引用者)

いやもう、スゴイね。「スゴイ」としか言いようがない。SPAのライターでも思いつかないような文体。いきなり「とか」ですよ。ここはブログか! 普通なら「などと」って書くところをあえて「とか」。ものすごい勢いでバカにしてるのが冒頭で伝わってくる。つかみで読者の感情を操作する、まるでお手本のようなアジ文。もしくはプロパガンダ文。もうね、罵倒芸として絶品です。
さらに細かく見ると「時代の風雲児」って。とか、いきなり「ホリエモン(33)」かよ、とか。もうツッコミどころ満載。
「寵児」と「風雲児」なら、どちらかというと前者の方がメディアではよく使われてる気がするにもかかわらず、「風雲児」を選択することで時代劇好き読者のハートをガッツリGET。さらに、慣例として初出の人名は「堀江貴文ライブドア社長(33)=通称『ホリエモン』」とかフルネームと肩書きを出すのがルールのはずなのに、いきなり「ホリエモン(33)」。おいおいおいおい(笑)みたいな。「(33)」がさらに爽やかな微笑を誘う。
おれは今、わずか40字強にこれだけのツッコミどころを用意しているゲンダイに、ものすごく敬意を払いたい気分です。ていうか「とか」だけでしょうじきおなかいっぱい。笑わせてもらいました。



コレってアレですね。3人コントと同じ構造なんですね。ネプチューンで言うと、大ボケ=堀内健ホリエモン(お。韻踏んでら)・小ボケ/小ツッコミ=原田泰造=ゲンダイ・大ツッコミ=名倉潤=読者。
堀内がボケて、原田がそのボケに変な角度でツッコんで、さらに全体を名倉がツッコむ、みたいな。ボケがボケであることを非常に強調できる無敵の布陣。この階層的差別構造にシビれるアコガレるゥのが団塊のサラリーマン諸氏なんだろうなぁ、とか。つまり最終的には世代差別に落ち着きました。ダメじゃん。とか。

*1:最近ゲーマー日記になりつつあるので軌道修正。だって、ゲーム評難しいんですもの。とりあえずお題が活字もの、という共通点だけで書評系ブログ(笑)に近づけようとする浅ましさ