クィーン・コング


クイーン・コング

『クイーン・コング』を観る。

キング・コングの登場人物(コング含む)の性別を全て入れ換えたクソ映画。

バカなイタリア人だかイギリス人(まぁやつらは大体バカなんだが、中でもとびきりの)がキングコングの人気を観て「これヒロインを男にして、コングをメスにしたらおもしろくね?あと南国風の薄着チャンネーいっぱい出して踊らしときゃウハウハじゃね?オレ天才じゃね?」とか言って撮ったは良いけど(いや、良くはないな)、本家キング・コングのプロデューサが当然のごとく激怒。お蔵入りしてたのを、日本のバカ映画好きがよしゃいいのに発掘しちゃってDVD化。ッつー果てしなくどーでもいい由来をもってる。らしい。


そんなことすらどーでもよくなる、想像の斜め35度上逝くバカ映画っぷり。とりあえずケツとムネを大量に映しとけばいいと思ってるらしい(いいんだけど)。コングと戦う怪獣の造形も高校文化祭かと見まがうばかり。

あとまあ元々のコンセプトとしては密林探検ものだった『キング・コング』の密林に「コンガ・コーラ」の看板とか悪趣味パロディを突っ込んで「センスあるぅー一歩うえ―?」みたいなアレだったみたいで。調子乗りすぎ。さぶ。


さらに輪をかけて吹き替えがヒドイ(ほめてる)。遊びすぎ。

メインの女映画監督の声優が小原乃梨子ドロンジョ様です。要するに。おれの結婚したい女性のタイプ永世1位。ちょう襲われたい。男優ウラヤマシス。
主人公の頭の暖かい男優を広川太一郎がアテ。バカすぎる。要するにモンティパイソン吹き替え版ですわ。伝統にならい、絶っっ対原作で言ってないダジャレをブッ込みまくり。サブ過ぎる。さらにそのままの声で映画クオリティにメタダメ出し。「ナニこの分かりやすいムード音楽。どうなっちゃうのかなぁボクちゃん」とか。あと他の声優もちょうくだらねーダジャレばっか。果てしなくサブい。
最後はなぜかウーマンリブを主張してクイーン・コングを民衆が救い出す。あとミュージカルオチ。正直どうでもいい。


あ〜脳ミソ溶けそう。土曜の深夜にコレほどふさわしい映画はないです。


来週は『イカレスラー』のインスパイヤ元『エビボクサー』を放映。バカにもほどがある。
あと30日には『ジョゼと虎と魚たち』地上派初放映。観たいですけど、幕張から帰ってきて起きてられんのかが問題。それにしても、テレ東バリ・シネやってくれるなあ。