『ピコ』の読者コーナー
業務の傍ら『ピコエンタテインメント Vol.2』(1993年)をぱらぱら眺めていたら*1、 読者からの音源投稿コーナーにid:mangacchi*2こと西島大介先生が出てた。ていうか先生じゃない。19歳。
大 爆 笑。
概略:なんかねー。マリオペイント使ってYMOのカヴァーやってるんだって。その名も"Y.M.MARIO"! 同時に3音しか出せなくて、1小節に4つしか音符が載せられないんだって。で、機材はマリオペイントだけでカセット2本36曲(オリジナル含む)作ったんだって。板橋区なんだって。
ってオフィス中にふれて回って 大 爆 笑。 *3
いや、正直なところかなり聞いてみたいです。次にMix CD出すとき、ボーナスに入れてくんねーかなー。8-bitブームやらnanoloopやらに5年以上先駆けてリアルチップチューン! しかも創刊第2号の、まだ空気感も読み切れない雑誌に投稿する気合い!!!
「そっかー、DJまほうつかいの原点はこんなところに……!」
と、かなり納得の春の昼下がりでした。
ちなみにコレは10年後のSFマガジン連載中のイラスト。
変わって……ねえ…………!! (いや、すでに93年時点で完成していたとゆうことでひとつ)
*1:ええ、昔そういう雑誌があったんですよ。巻頭特集が、今を時めく篠原涼子が所属していたTPDで、第2特集がYMO再結成で、でもやっぱり巻中カラーページでは制服向上委員会の紹介と加藤紀子がTR-606抱えたグラビアで、んで真ん中後ろのほうでP-MODELとソフバの特集やって、日本製アナログシンセの歴史も紹介しちゃうよ、っていう夢のような雑誌が
*2:自動トラバして良いものやら。『まんがっち」買いましたよ!
*3:なんでしょう、この楽しさ。全くバカにしてるワケじゃないです(とんでもない!)。なんつーか、ディープな趣味を持ってると常々思ってた友人の、高校時代の話をたまたま(結婚式とかなんかで)聞いたんだけど今よりディープで、「予想どおり、っていうか予想以上だよ!」げらげら。次会った時ぜってーこれネタにしよーぜ。みたいな。「おまえもテクノ専門学校OBかよ! うちにまだ生徒証あるぜ!」そういう。
『鈴木先生』もちょうドープよー
[rakuten:book:11996288:detail]
「も」ってなんだよかーちゃん
シリアスなのかギャグなのかシリアスなのかよくわからないドロドロ人間ドラマ@職員室とか。
あらすじ。
主人公は中学校教師(中堅)。
恋人がいる。
いろいろ悩んでる。
クラスとかで問題が起こる。
ぎりぎりで収める。
または収めない。
以上。
で。2巻。
巻末解説にもあるように、1巻では「コイツは天然なのか? それとも職人なのか?/ネタなのか? ベタなのか?」というスレスレ感が楽しめたわけですが。
2巻。ヤバい。確実に「ぐぅ」と言わせられます。つーか「ソレだいじょーぶなの!?!?」とムダな不安感に襲われること間違いなし。
はっきり言って、現在連載中のマンガの中でも最上級のハラハラドキドキが満喫できる作品。
***以下ネタバレ***
たぶんおれの知らないところで5万回くらい言われてるんだろうけど
よつばはR・田中一郎そのままだ。つまり『よつばと!』は引用ネタの無い『究極超人あ〜る』。笑いはそのぶん純化されている。
80〜90年代のリアルがロボット*1で、00年代のリアルが幼女、とか色々言えそうだがメンドイ&語る素養が無いのでパス。*2
追記
そういえば、もう去年の話なんだが佐々木敦*3の『FADER』*4。がマンガ特集を組んでて、その表紙をあずまきよひこが描いてるんだけど。まぁ、『よつばと♪』関連のインタビューが1特のメインになってて。ちなみに『よつばと♪』は栗コーダーカルテットがつくってる、ってーのをここではじめて知って、買う予定。ちなみに1特の他の面子は志村貴子/西島大介/熊倉隆敏/小田扉/玉置勉強/加藤伸吉/ばらスィー/村上かつら/たくまる圭/BURNT FRIEDMANが寄稿でなかなか豪華。んでもって2特は「Roots & Edges of Electronic Music」ってガチの内容。シュトックハウゼン御大のインタビューとか載ってて、ガチムチで狭義の「エレクトロニックミュージック」特集。何じゃこりゃあ。とりあえず両面表紙で両方が両方ともかっこよすぎる! ここまで既知情報。
http://www.faderbyheadz.com/fader/fader11.html
本題ここから
FADER11がとらのあなに置いてありました
……誰が買うねん!
誰もが突っ込みたくなるポイント。置いてあったのはいちおう2階(全年齢向け商業コミックフロア)だったので、電子音楽マニアな人もいるのかもしれません*5。できれば、何も知らないあずまきよひこファンが間違えて買っちゃって、近所のHMVには無いかもしんないけど、帰るついでにタワレコによって栗コーダー買ってくんねーかなー。あわよくばそのついでにエレクトロニカのコーナーにぶらっと寄ってみたりしたりなんかしちゃったりしたら痛快だなーとか。思ったり思わなかったり。
追記の追記
見落としていたのですが、id:amiyoshidaさんが寄稿されているそうな。
もう、半年以上も前に原稿上げたので記憶がおぼろげですが、私は大友克洋「ハイウェイスター」と鳩山郁子「カストラチュラ」と鈴木志保「船を建てる」について書きました。
ものすごく「らしい」ので少しにやにやする。「ハイウェイスター」のチョイスは意外性があっていいなぁ。帰ったら読み返そう。
追記の余談
その近くの裏道で別の日に、どこだったか四国ナンバーのヤン車*6仕様デミオがいて「おーめずらしー」とか思って見た。サス下げ。ホイールは白の競技用風(おそらくアルミ)。後部座席&バックウインドウはフルミラー。バックウインドウには何やら白でレタリングが
Kanon(流れるような白のピンストライプ風)
その下に
(・Д・)=〇)゜З゜)
系(うるおぼえ)のAAが誇らしげに!
「Kanon」は20cm角くらい、AAは10cm角くらいのフォントででかでかと貼ってありました。なんだか脱力しました。
あー。どっかで*7「地方において、2ちゃんねらーと走り屋系DQN文化とエロゲは親和性が高い」って話があって、その証拠として走り屋系のイジってある車に、エロゲキャラクターがペイントされているの写真を見たことはあって、それはそれで衝撃を受けたのですが、実物を見た衝撃はそれをはるかに上回るものでした。
何だろう。おれも地方生活経験者、しかもけっこうヤンヤン文化強めな地域を渡り歩いてきたのですが、こういうDQNねらー文化を見たことはなかったです。ここ2〜3年の話なんですかね。理論的には十分納得できる*8話なんですが、実際に見ると、やっぱスゴいすね。何か感想が頭悪くループしてますが、そういう衝撃というか「おぞましさ」を与える機能が十全に発揮された、ということで。スゲェ。
*1:じゃないよ。アンドロイドだよ。
*2:一応エクスキューズを貼っとくと、これは物語構造の話。表現についてはユリイカ見れ
*3:っつー元映画評論家の音楽評論家(だと思う)がいるのですよ
*4:っつー音楽雑誌があるのですよ
*5:余談だが、あそこのBGMはひどい。戦略だとしてもアニソン・声優ソング・エロゲサントラ・同人CD流しときゃいーってもんでもないとは思うが、それはまぁこの際置こう。せめて1フロアの音源は1つに絞ってくれ。たのむから。
*6:正確に言うと違うのだが
*7:kanoseさんとこだっけか?違うって↓コメント欄参照。出典忘れるのはかっこ悪いよなぁ。うろ覚えが間違ってるのは、さらに恥ずかしいよなあ
*8:暴走族のエスノグラフィーASIN:478850197Xと
人造眼鏡っ娘図書委員長を探していやげなものを掘る
西川魯介『野蛮の園3』を読んで、「そーいえばフロイライン水野ははてなにいらっしゃるのではなかったかな」と思い、ちょろっと探す。
いらっしゃいました!*1 メタルフレームに敬礼を払え! いや、リアル(写真含め)にご尊顔を拝したことはないのですが。
そういえば「私立眼鏡学園」の第2回は秋頃やるとかいってたなぁ『メガネ男子』も重版された*2ことだし、ブームにのらんのんかなぁ、とまた探す。
見つからんかった。副産物として、なにやら考えさせられるものを掘り出す。
http://d.hatena.ne.jp/rivegauche/20050530
5月に行われた「私立眼鏡学園 創立記念祭@ロフトプラスワン」のレポ。というかもの凄い勢いで批判。
知らんかった。
論旨としては「『男女共通の萌え対象である眼鏡を主題とすることで男女オタ間の断絶を埋める』という裏テーマがあったにもかかわらず、『理解してますよニヤニヤ(AA略』というマッチョなポーズで差別を再生産し、あまつさえ我らが水野レイ様をいじりまくって辱めて許しませんことよごきげんよう」みたいなのが8000字強。コメント含めると万字超。よく読んだ俺。
会場のホモソーシャルな雰囲気と、特に某漫画家(おそらく田丸浩史を指す)のマッチョパフォーマンス含下ネタがとくにお気に召さなかったような。
次の日記で田丸本人降臨。
http://d.hatena.ne.jp/rivegauche/20050608
いろいろアレな削除とかが有ったようで、物別れ&rivegaucheさん日記更新停止、という最悪の結末に。
いや、場に馴染めんかったのを場のせいにしてるだけと違うんかと。
単に憧れの水野さんがツッコマれまくってるのがむかついただけ違うんかと。
むしろ「ホモソーシャル」言いたかっただけと違うんか、と。
ばっさりと切り捨てたい誘惑に駆られつつも、何となくそういう反応をしてしまうことも分かる気が。こういったイベントの、またロフトプラスワンの特性として内輪ワルノリ*3を是とする傾向があるので、ソレを「汚らわしい」とする反応ね。それを1万字っつったらアンタ構想含めれば半日仕事ですよ。そんだけ書き連ねるってことは、よほど腹に据えかねるものがあったん違うンかなぁ。そこは「ナイーヴだなぁ」と笑ってすませられる問題ではないような気がするなぁぶつぶつ、みたいな。
あと一応は有名人*4であるお歴々に、あそこまでボコボコにされたらそら日記も書きたなくなるわなぁ、と。
匿名vs個人では理の是非にかかわらず大体匿名の方が勝ってきたわけですが、匿名個人vs有名人複数だと有名人複数の方が勝つ、って結局ここでも数の非論理かよイジメかよ。絶望した! 疾風の如く絶望した!
ま、そのへんは、とりあえず一度行ってみてから反応しよう俺。
というわけで、第2回「私立眼鏡学園」どうなってるんでしょうか?
曽田正人『昴』映画化らしい。
駅貼りポスターで見かけた。
今時「主役オーディション」とかってしょっぱいこと言ってンなぁ、大丈夫か? と思って目を細めてよく見たら、制作がエイベックスだった。ぎゃふん。あ? (c)とか何とか付けないといけないんだっけ? まぁいいや。出オチだし。
http://www.avex.jp/subaru/index.html
一応フォロー。プロデュースが「グリーンディスティニー」「LOVERS」「僕の彼女を紹介します」をやったっていうビル・コン。知らん。けどまぁ、それなりに当たってる、ってーか宣伝費豊富そうな作品を手がけてらっしゃるようで。
監督はリー・チーガイ。知ってる。「不夜城」とか「世界の涯てに」とか、日本製原作モノを金城武出して撮ってウマー。みたいな。
リー・チーガイさん、ジャズにはこだわりがあるようなんですが、バレェはどうなんスかね。とりあえず、エイベックスが関わってる時点でイニD並みのトンデモになるのは間違いなさげ。アレか。ワイヤ+CGでキャット空中5回転とかやらかすのか。
……それはそれで観たい気がしてきたYO! ゴメン!! 今俺ウソついte-ta-YO!!!!
ポスターの下の方にちっこく書いてある「協力:エイベックス・アーティストアカデミー(東京)/ヒューマンアカデミー」ってのもアレだなぁ。グダグダで糸冬了